どうも、こんにちは蒼乃恭介です。
今回はプラモデルのスジ彫りがキレイに彫れる工具「BMCタガネ」を紹介していきます。
先に結論から言いますと、BMCタガネは予想以上にスジ彫りがキレイに彫ることができ、スジ彫り作業が楽しくなります。
目次
キレイにスジ彫りが掘れる3つの理由
BMCタガネでキレイなスジ彫りができるのには、3つの理由があります。
BMCタガネの刃先の材質
1つ目は、BMCタガネの刃先がタングステン鋼と呼ばれる希少金属でできており、非常に硬い金属なので刃の切れ味が良くシャープなスジ彫りを彫ることができます。
BMCタガネの高精度の刃先
2つ目は、非常に硬いタングステン鋼を職人さんの高い技術で刃先を研いでいることです。
高い精度を誇り、彫ったあとがキレイな線を引けるのも、刃先の精度がよいからなのです。
BMCタガネの種類の多さ
3つ目は、BMCタガネの種類が豊富なことです。
刃先のサイズが0.05mm〜4.0mmと非常に細いものになっており、状況によって使い分けることができます。
刃の幅が0.025mmきざみと細かい所で区切られているので、スジ彫りだけでもキットに表情をつけることもできます。
BMCタガネの使い方
実際にパーツをBMCタガネでスジ彫り加工をやってみました。
スジ彫りにはガイドとしてダイモテープを貼り付けています。
やり方としては、パーツの奥から手前に力をかけずにペンで線を描くように数回なぞるだけです。
スジ彫りは苦手な方でしたが、使ってみると驚くほどかんたんにキレイな線を彫ることができました。
パーツにシャープペンシルで下書きを書いて、ガイドテープなどでガイドをつけて彫ると、下の画像のように装甲のつなぎ目のような形を彫ることも可能です。
キレイなスジ彫りを彫るための4つのポイント
かんたんにキレイな線が彫れるBMCタガネですが、ここではさらに作業性と精度の高い線を彫るための3つのポイントを紹介していきます。
タガネホルダーで操作性アップ
1つ目のポイントは、BMCタガネ専用の持ち手を使うことです。
なぜかというと、BMCタガネ自体が小さいため大人の手ではいささか扱いにくく、キレイに彫るのが難しくなります。
子供の手でも扱いにくいですが・・・
そのため安定した操作性を得るために専用の持ち手が必要になってきます。
「スジボリ堂」からキャップ付きの専用の持ち手も販売されているので、BMCタガネをセットするとより操作性がアップします。
また持ち手の部分の色も全部で8色もあるため、自分でセットしたBMCタガネを色で認識しやすくなり、作業性も向上します。
ガイドでより高精度の線を彫る
2つ目のポイントは、ガイドテープやテンプレートなどの道具を使うことです。
いくら高精度のBMCタガネでもフリーハンドでは、キレイにスジ彫りをおこなうことができません。
なので、ガイドテープやテンプレートなどの道具が必要になってきます。
ここで使うガイドテープとは、テープ自体が分厚くなっているテープのことです。
セロテープなどより厚く、定規の役割をしてくれるので、キレイな線を彫りやすくなり失敗しにくくなります。
また市販のテンプレートやプラ板の切り出しでも、同様にキレイなスジ彫りをおこなうことができます。
曲線や複雑な線を彫るときには、テンプレートやプラ板の切り出しの方が、かんたんに彫ることができるのでおすすめのアイテムです。
彫るときは力を抜いて
3つ目のポイントは、線を彫るときの力加減です。
深い線を彫ろうとして力を入れてしまうと、予定の線よりはみ出したり、段差ができてしまうなどのトラブルが起きやすくなってしまいます。
コツとしては普段のペンで文字を書く時より、力を抜いて何度も手前に引くことで、均一でキレイな線を彫ることができます。
パーツを固定する
4つ目のポイントは、加工するパーツを固定することです。
パーツを手に持ってスジ彫りをしてもいいのですが、手振れが起きてシャープなスジ彫りができにくくなってしまい、ケガもしやすくなってしまいます。
そこでパーツを固定することで、力がかけやすくなり安全にシャープな線を彫ることができます。
パーツを固定するにはコチラのパーフェクトバイス1号がおすすめです。
おすすめのサイズ
BMCタガネは精度がよくシャープでキレイなスジ彫りをおこなえる素晴らしい工具ですが、希少な金属を職人が丁寧に研いでくれるので、1本当たりの値段が高く、全部そろえても使わないモノも出てくるかもしれません。
購入を検討していて悩んでいる方の最初の1本は0.15㎜がおすすめです。
ガンプラの1/144、1/100や他のプラスチックモデルなど汎用性が高く、使いやすいからです。
BMCタガネの扱いに慣れてきたら、次に使用頻度の高い0.1㎜、0.2㎜、0.3㎜と自分の使用目的と一致するサイズが見つかるはずです。
まとめ
希少な金属を職人が作り上げたBMCタガネを使えば、かんたんにプラモデルのスジ彫りをキレイに彫ることができます。
もともとプラスチックのパーツについてある溝や新規でスジ彫りを施す場合には、ガイドテープやテンプレートなどで定規の代わりにするとうまくいきやすいです。
BMCタガネ単品でもキレイにスジ彫りをおこなえますが、専用の持ち手をつけることで操作性が増してキットの仕上がりもよくなるのでおすすめです。