製作・テクニック

プラモデル作成の時短ワザ パーツの全切り

 

どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。

 

あなたはガンプラやキャラクターモデルなどのプラモデルを1つ作るとき、どのくらいの時間で作っていますか?

昔に比べてプラモデルのパーツの精度、色分け、ギミックが増えたことにより、パーツの量も多くなっています。

パーツが多くなると、その分パーツの切り出し、ヤスリがけ、塗装なども自然と増えていきます。

 

そして、作る時間が少なくて買って箱から出していないプラモデルが山のようになっていませんか?

通称、「積みプラ」と呼ばれる未組み立てのプラモデルが増えていくのは、単にやる気だけで解決できる問題ではありません。

プラモデルを作る時間が少なければ、少しでも時間短縮すればいいのです。

本記事ではクォリティを落とさずに、プラモデルを作る方法について紹介していきます。

 

最初に申し上げますが、この方法は決してプラモデル初心者はやらないでください。

ある程度プラモデルを作り慣れている方にのみ、効果がある方法です。

また勉強机ぐらいの作業スペースが必要になってきます。

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ガンプラ作製 時間短縮術 アイテム「トレー」

私が普段やっている方法はいたってかんたんな方法です。

それは、パーツをランナーから切り出す時に「トレー」にランナーについているパーツを一気に切り出すことです。

 

ガンプラの部位ごと、ランナー番号(タグ)ごとに「トレー」にいっぺんに切り出すことによって、ニッパーなどの工具の持ち替えが減り、手間と時間短縮ができるようになります。

この方法で作ることによって、以前より完成させる時間が短くなりました。

 

トレーとは浅い皿状の器のことで、料理で食材を切り分けたり書類をまとめて置いたりとさまざまな方法で使われています。

手際よく調理をする前に食材をトレーなどに切り分けるように、プラモデルのパーツもトレーに切り分けて、後のヤスリがけ、スジ彫り、塗装をやりやすくします。

 

パーツをトレーに分ける理由

説明書通りに組み立てても何も問題はないのですが、説明書の1マスごとに1つのパーツを切るまでに、

  1. 説明書を見る
  2. 目的のランナー番号、パーツ番号、パーツの形状を確認する
  3. 目的のランナーを選ぶ
  4. 目的のパーツ番号を探す
  5. 目的のパーツがあっているか説明書を見て再確認する
  6. ニッパーを持つ
  7. 目的のパーツをニッパーで切る

と、7つの工程がおこなわれています。

上記の7つはあくまで私が以前までやっていた行動を書き出したものです。

人によってプラモデルを作る作業手順、使う道具なんかも違うので一概にはいえません。

しかし、ガンプラなどのパーツが多いキットでは、1パーツを切り出すだけでも7回以上の工程が繰り返されているのです。

 

2021年、パーツ数が最も多いとされるMG(マスターグレード)ガンプラ第1位は「Ex-Sガンダム/Sガンダム」で、パーツ数は756個となっています。

パーツ数が最も多いPG(パーフェクトグレード)ガンプラ1位の、「ガンダムGP01/FB」でも1,200以上のパーツ数を誇ります。

 

仮に1つのパーツを切り出すまでの時間を「10秒」として、

MG「Ex-Sガンダム/Sガンダム」でパーツ数756✖10秒で7560秒かかり、分にすると126分、時間にすると2時間6分も切り出しに時間を使うことになります。

PG「ガンダムGP01/FB」でも、パーツを切り出すのに3時間以上かかってしまいます。

 

パーツを切り出すだけでもこんなに時間がかかってしまうので、どんなに急いで作っても、いくら時間があっても足りません。

どんどん積みプラが増える一方です。

なので、少しでも手間を減らして時間を節約する必要があります。

 

パーツをトレーに切り分ける

再度申し上げますが、この方法は決してプラモデル初心者はやらないでください。

パーツが分からなくなることがあります。

ある程度プラモデルを作り慣れている方にのみ、効果がある方法です。

 

方法はいたってかんたんな方法で、トレーにパーツを一気に切り出す方法ですが、2通りの方法があります。

1つめは、ガンプラの各部位ごとにパーツを分ける方法。

2つめは、ランナー番号(タグ)ごとにパーツを分ける方法です。

 

トレーに仕分けることによってパーツ紛失の予防にもなります。

 

1.ガンプラの各部位ごとにパーツを分ける方法

ガンプラなどのキャラクターモデルには、

  1. 胴体
  2. 腕部
  3. 腰部
  4. 脚部
  5. バックパック
  6. 武器
  7. スタンドなどのオプションパーツ

など各部位に分けることができ、トレーにそれぞれの部位のパーツを切り出していきます。

いきなり全部1つのトレーに切り出すと、パーツを探すのが困難になり余計時間がかかってしまうので、最低でも8つのトレーを用意して切り分けます。

 

私が普段やっている方法はコチラになります。

今では説明書をパラっと見て、各部位ごとにパーツの形状を見て「これは腕のパーツだ」「これは脚のパーツだ」と直感的に仕分けています。

よく分からないパーツは、その他のトレーに仕分けてあとで組み立てる時に探します。

ゲート後の2度切りやヤスリがけするときにパーツを把握しておき、仮組・組み立てる時にパーツを分類すると組み立てやすくなります。

 

腕部や脚部などのパーツが左右対称なら問題はないのですが、左右非対称だとパーツの組みまちがえの事故があるので、事前にパーツの裏にペンやけがき針などでパーツ番号を書いておくと、組みまちがえを防ぐことができます。

また、極小のパーツやとり忘れがないように、念のためにランナーは組み立てが終わるまで捨てないでください。

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ランナー番号(タグ)ごとにパーツを分ける方法

2つの方法はランナー番号(タグ)ごとに切り分ける方法です。

ランナー番号(タグ)ごとに切り分ける方法は、説明書を見なくてもただランナーからパーツを切り出すだけなので深く考えなくてもいいのが利点です。

あとでパーツ番号が分かなくなると困る方はパーツの裏面に番号をペンで書くといいでしょう。

 

切り出した後、説明書を見ながらパーツの形状やパーツ裏面にペンで書いた番号を照らし合わせながら、目的のパーツを探します。

ランナー番号(タグ)ごとに切り分ける方法は、ガンプラなどのランナー数が多いキットには向きません。

比較的パーツ数、ランナー数が少ないキットに向いています。

 

おすすめのトレー

トレーは100均のものでも、なんでもかまいません。

おすすめのトレーは、プラスチック製の積み重ねが可能で、ある程度深めのトレーです。

また、大きくて深めの「バット」やふたつきの「タッパー」も作業し終わった後にかたずけるのがかんたんでおすすめです。

 

お弁当などに使われている発泡スチロール製や紙製のトレーは安くて数をそろえられますが、軽すぎてひっくり返すことがあります。

金属製のトレーは重量感があり、耐久性もありますが、その分重たく高価になります。またパーツを切り出したときに金属音がうるさくなるのでおすすめできません。

 

まとめ

トレーを使ったパーツの仕分け方法は、ある程度のプラモデル経験者にのみ効果がある方法です。

ガンプラなどのキットは身体の各部位ごとに分けると後で、行動する回数が減り短時間で組むことができます。

ランナー数が比較的少ないキットには、ランナーごとに切り分けると短時間で組むことができます。

 

最初はパーツ数が少ないHG(ハイグレード)クラスのガンプラで試してみるといいですよ。

個人的には「EG  RX-78-2 ガンダム」が組みやすいですよ。

パーツがランナーごとに身体の部位にまとめられているので、今回紹介した2通りの方法を試せますし、パーツ数が少なく組みやすくて値段も770円(税込)と安くおすすめです。

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