製作・テクニック

金属ヤスリの使い方間違ってるかも⁉ 金属ヤスリの種類や使い方を徹底解説

 

どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。

 

プラモデルを作るときって金属ヤスリって使っていますか?

 

金属ヤスリを使ってパーツを削ってみたけど、パーツに大きなキズができてしまったり、削りすぎてパーツがゆがんでしまったなどの失敗してしまった経験があり、使いやすい紙ヤスリをメインに使っている方は多いでしょう。

 

でも、実は金属ヤスリのことをよく知らずゴシゴシこすっていたりして、うまく使えてなかったかもしれません。

 

金属ヤスリと紙ヤスリは、パーツの形状、材質、用途に応じて使い分けることで仕上がりがよくなったり、時間や労力を節約してくれます。

 

本記事では金属ヤスリの特徴や使い方を紹介していきます。

 

金属ヤスリの特徴

金属板にヤスリ目というミゾが彫られている工具。

 

金属でできているため耐久性が高く、切れ味が落ちにくく、長い間使い続けることができます。

 

金属ヤスリの種類

金属ヤスリには大きく分けて5つの種類に分けられ、見た目は同じものがあるので使用するときは注意してください。

 

プラモデルに使用するのは主に「プラスチック用ヤスリ」「金属用ヤスリ」「ダイヤモンドヤスリ」「木工ヤスリ」の4つになります。

 

金属ヤスリの種類
金属用ヤスリ(鉄工用など) 硬い金属を削ることに特化したヤスリです。
ステンレス用ヤスリ ステンレスやハイス鋼などの金属の中でも特に硬い金属を削るヤスリです。
ダイヤモンドヤスリ 人工ダイヤモンドの砥粒が付着しているヤスリ。通常の鉄工用ヤスリでは切削できない金属やガラスなどに使用します。
木工ヤスリ 木材専用のヤスリ。木工ヤスリで金属を削ると刃が傷んでしまうので注意。木工・鉄工兼用ヤスリもあります。
プラスチック用ヤスリ プラスチック専用の目が細かいヤスリ。主にプラモデルの成形、仕上げに使用します。

 

ヤスリ目の種類

金属ヤスリの表面にはザラザラした「」と呼ばれる突起があります。

 

ダイヤモンドヤスリ以外の金属ヤスリには、「」のパターンが5種類あり使用目的によって使い分ける必要があります。

 

単目

単目

特徴

一定方向にヤスリ目のミゾがある形状

切削量は少ないが、削った表面にキズが残りずらくキレイに仕上がる

プラスチック樹脂向き

複目

複目

特徴

ミゾが交差した形状のヤスリ目

単目に比べ切削量が多く、少ない力で削ることができるが、キズが残りやすい

硬い金属などの粗削り向き

波目

波目

特徴

一定方向に湾曲した細かいヤスリ目のなかに斜めの太いミゾがある形状

マルチカット、Xカットなど呼び名は様々

切削力が高くて目詰まりしにくく、仕上がりがなめらかでキレイ

ゲート処理が9秒でキレイに削れる金属ヤスリ クラフトヤスリPRO

 

鬼目

鬼目

特徴

金おろしのようなトゲトゲした形状

切削面は深いキズが残るが、その分切削量は多い

木材やパテなどの粗削りに最適

トリカット

トリカット(ステンレス用ヤスリ)

特徴

一定方向の「単目」と交差した「複目」をあわせた形状

切削力が高くて目詰まりしにくく、仕上がりがなめらかでキレイ

金属の中でも特に硬い金属を削るのに向いているが模型ではあまり使われない

 

 

金属ヤスリの粗さのポイント

ヤスリの目の荒さを表現する言葉に「番手」があります。

 

紙ヤスリには「#400」「#600」などの数字の番手が表記されています。

 

しかし、金属ヤスリには数字の番手ではなく「荒目・中目・細目・油目」で表記されています。

 

荒目が一番粗く、油目が最も細かく、裏表で目の粗さが異なるタイプがあると、1本で粗削りから仕上げまでおこなえます。

 

荒い⇦ 荒目・中目・細目・油目 ⇨細かい

金属ヤスリの形状

金属ヤスリには、平・半丸・丸・角・三角など、さまざまな形状の種類があります。

 

種類が多いと、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。

 

一般的によく使われるのは「平形」なので、まずは平型から選んで使ってみるのがよいでしょう。

 

セットで売られているヤスリから選ぶ場合には、よく使う平・半丸・丸」の3本セットがおすすめです。

 

 

金属ヤスリの使い方

ヤスリは前に押すときに削るため、戻す際はあまり力を入れないようにするのがコツです。

 

ヤスリを戻すときにも力を入れてしまうと、ヤスリの刃やパーツを傷める原因になるので、往復するような動作はやめましょう。

 

また、削る対象(パーツ)が動かないように、万力などでしっかり固定すると削りやすくなります。

 

 

金属ヤスリのメンテナンスと保管方法

ヤスリ目に詰まった削りカスは硬いワイヤーブラシなどで取り、プラスチックが溶けてこびりついた場合はカッターの刃先などで取るとヤスリが長持ちします。

 

金属ヤスリを保管する場合には、ヤスリ同士が重ならないように注意しましょう。

 

ヤスリ同士が削りあい刃を痛めてしまいます。

 

 

まとめ

金属ヤスリは削る素材や目的によって使い分けることで、仕上がりがよくなったり時間や労力を節約することができます。

 

パーツを削るときは、前へ「押す」だけで削るので、上下にゴシゴシする動作はしないことです。

 

本記事を参考に、自分にピッタリなヤスリを選んでください。

 

 

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