製作・テクニック

爪切りでプラモデルが作れるか実験・検証してみた

どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。
プラモデルを作るとき必要になってくる工具の一つにニッパーがあります。
パーツをランナーと呼ばれる枠組みからニッパーでパーツを切り出して組み立てていくわけですが、模型に使う専用工具がなくてもプラモデルが作れるかを検証していきます。
どのご家庭にもあるものの中で、身近な硬い物を切る道具に『爪切り』があります。
今みたいに模型用の工具や知識もなかったころには、爪切りだけでプラモデルを作っていました。

昔は作って組み立てるだけでも楽しかった記憶があります。

プラモデルや工具も進化して作りやすくなっている中で、あえて爪切り1本で今の技量でどこまでやれるかを実験・検証していきます。

目次

使用する工具 爪切り

実験・検証に使う爪切りは100均で購入した通常タイプの物です。
切れ味のいい高価な物は使わず、100均のもので実験したいと思います。
本来の爪切りの切れ味は、問題なく爪が切れますが、爪先がガサツく程度です。
爪切りについているヤスリ部分は、あまり削れませんでした。

実験・検証に使用するキット

今回、実験・検証に使うキットは 、プレミアムバンダイより販売された『HG 1/144 グレイズ(アーレス所属機一般機/指揮官機)』を使っていきます。

キットのパーツが全体的に濃い色になっているので切り口などが見やすくなっています。

実験・検証なので使う工具は、『爪切り1本』だけとします。

実験・検証 開始

それでは早速作っていきます。説明書どうりにパチ組で制作しています。

爪切りの形状上、ランナーからパーツを切り出すときパーツの形状にもよりますが、ニッパーに比べて作業がやりずらいです。
ランナーからパーツが切り出しにくいときは、ランナーの方を切っていきます。

下の画像はランナーから切り出した直後になります。模型専用の薄刃ニッパーに比べるとやはり切り口が汚くなってしまいます。

パーツをランナーから切り出した後、残ったゲートあとを切り出していきます。
爪切りの口が一定以上開かないので太いゲート後は、数回に分けて切っていきます。

下の画像は爪切りでパーツについているゲート後を2度切りした画像です。
切り口が汚いうえにゲート後が白化現象を起こし、ゲート後も薄く残ってしまいました。

それでもプラスチックが全く切れないというわけではありませんでした。

組み立て完了

ニッパーに比べて作業がやりづらかったりしたものの、一応組み立てまでできました。
使用した工具が爪切り1本のみで、他の工具などは一切使用していません。
遠目に見てもやはりゲート後が目立ちますね。
シールを貼る時も指だけでしたので、ピンセットが使えればもっとうまく貼り付けられます。

近くで見ると色の濃いパーツだけあって、ゲート後がはっきり確認できます。
パーツの色が白であれば目だたないのですが・・・。
パーツの形状によっては、爪切りの刃がうまく入らず、パーツがえぐれている物も多々あります。

実験・検証結果

『爪切りでプラモデルを作れるか⁉』を実験したわけですが、完成後のクオリティーはともかく一応完成させることはできます。

爪切りだけでもプラモデルを組み立てる事が、確認できましたので「プラモデルは作りたいけどお金はかけたくない」という方でも爪切りだけで、完成後のクオリティはともかく、プラモデルが作ることができます。

今回実験にかかった時間は以下のようになっています。

  • 袋の開封、パーツチェック…3分
  • ゲートカット…23分
  • ゲート後の2度切り…15分
  • 組み立て…25分

トータル時間66分という結果になりました。撮影などをしていたため時間がかかりましたが、パチ組みだけであれば1時間で完成させることができます。

爪切りだけでもプラモデルを組み立てる事ができますが、やはりクオリティーは落ちるので、キレイに作りたい方や本格的にモデリングをしたい方は模型店などで専用の工具をそろえたほうが良いと思われます。
爪切りも爪より硬いプラスチックを切るので、刃の切れ味が悪くなりやすいので、高価な爪切りは使用しない方がよさそうです。

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