道具・材料

模型を長時間塗装するなら Mr.リニアコンプレッサーL7 レビュー

 

 

どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。

 

「ガンプラをエアブラシ塗装してみたいけど、コンプレッサーってどれを選んだらいいの?」

「今使っているコンプレッサーより、もっと出力の高いコンプレッサーが欲しい」

 

ガンプラやミリタリーモデル、車などの模型をエアブラシ塗装する時に、必要になってくるのが「コンプレッサー」です。

 

でも、コンプレッサーって各メーカーから、模型用から業務用まで幅広くありどれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。

 

そこで今回は、静音性と堅牢さで名高いGSIクレオスから販売されているMr.リニアコンプレッサー、「Mr.リニアコンプレッサー L7」レビューしていきます。

 

Mr.リニアコンプレッサー L7は大型モデルや長時間、塗装する人におすすめ

Mr.リニアコンプレッサー L7は、最高圧力0.15MPa(メガパスカル)、1分あたり7.0リットルというMr.リニアコンプレッサーL5の上位機種です。

 

 

プラモデルに塗装をするだけなら、Mr.リニアコンプレッサー シリーズの「L5」や「プチコン」でも塗装はできます。

 

 

しかし、Mr.リニアコンプレッサー L7は高い圧力と吐出量が安定していて、音や振動も少なく連続運転が可能なので、

  • HG 1/144 ネオ・ジオングなどの大型キットモデルの塗装をする方

  • 連続して長時間プラモデルを塗装をする方

  • 夜間、アパート・マンションで塗装する方

  • カーモデルや釣り具(自作ルアー)のウレタン塗装をする方

に向いているのでおすすめです。

 

 

リニアコンプレッサーとは

リニアコンプレッサーとは、リニア駆動フリーピストン方式(リニア駆動方式)という、圧縮ピストンを直接電磁力で駆動する方法で、駆動ノイズを発生する伝導機構がないコンプレッサーのことです。

 

リニア駆動方式の3つのメリット

  1. 空気を圧縮する脈動(吐き出す空気の振動)が少ない

  2. 作動音が小さいものが多い

  3. 連続運転が可能

 

リニア駆動方式の2つデメリット

  1. 高い出力が出せない

  2. 特殊な駆動方式のため価格が高い

 

リニア駆動方式は、自動車や家まわり(DIYなど)を塗装できるほど高い出力を持ちませんが、模型用としては十分な出力がありますので問題ないです。

 

 

Mr.リニアコンプレッサー L7の性能

Mr.リニアコンプレッサー L7の外観

 

Mr.リニアコンプレッサー L7の外形寸法は、長さ170㎜×幅142㎜×高さ185㎜あり、コンパクトになっています。

 

本体の重さは2.9Kgもあり、ズッシリと重いです。

 

中間スイッチもありますが本体から短い距離にあるので、床に置いて使うとなると使いずらいですね。

 

エアーフィルターは丸いスポンジになっているので、たまに外して汚れていたら洗ってメンテナンスできます。

 

 

エアーフィルターの外し方は、中央の+ネジを外すだけですが、ドライバーが必要になります。

 

上の画像に写っているドライバー(HYBRO NT-HB001N)は普通のドライバーサイズなのに電動ドライバーなんです。

 

トルクも力強くて取り回しがよく、普段のネジの取り外しがかんたんになり、1本あると便利なのでおすすめですよ。

 

 

Mr.リニアコンプレッサー L7の吐出量と圧力

レギュレーターを「最小値」から「最大値」まで調節して、紙にテストしてみました。

 

下の画像は紙から20~30㎝ほど離して「プロコンBOY WA 0.3 プラチナ ver.2」で細吹き、太吹きしたものです。

 

 

 

エアブラシを吹いたときの定格圧力を最小値(0.005MPa)と最大値(0.11MPa)までにしても、吐出量・脈動に乱れがなく安定して色をのせることができます。

 

定格圧力 最小値

定格圧力 最小値

定格圧力 最大値

定格圧力 最大値

最高圧力

最高圧力

 

公式データの圧力より少し高い数値です。

 

GSIクレオス 公式データ

定格圧力 : 0.1MPa/最高圧力 : 0.15MPa

用語説明

  • 定格圧力: エアブラシを吹いているときの圧力。最大連続使用圧力と実質的に同じで、最低保証圧力の意味を含みます。

  • 最高圧力: コンプレッサーを駆動させて、ハンドピースからエアーを吐き出していない無負荷状態の圧力。

 

 

Mr.リニアコンプレッサー L7はサブタンクがいらない⁉

どんなに出力が高いコンプレッサーでも脈動が大きいと、エアブラシで吹いたときに安定して塗料が出てきてくれません。

 

脈動をおさえて安定した空気を出すには、サブタンク(エアタンク)に空気を貯めておく必要があります。

 

しかし、サブタンクをつけると重量や面積が増えたり、金銭的にもつらい所です。

 

Mr.リニアコンプレッサー L7なら、サブタンクをつけなくても安定した空気を出し続けることができるので、ストレスなくエアブラシを吹くことができます。

 

プレミアム バンダイ

 

Mr.リニアコンプレッサー L7の作動音

コンプレッサーで気になる点は作動音です。

 

Mr.リニアコンプレッサー L7の作動音は公式データでは55dB(無負荷時)となっていますが、スマホの騒音レベルアプリでコンプレッサー近くで測ったところ、71dBくらいありました。

 

71dBというのは近くでセミが鳴くくらいの騒音なのですが、実際はそこまでうるさくなくエアコンの室外機の動作音と変わらない音量です。

 

参考までにスマホの騒音レベルアプリで、無音の室内でエアコンだけ稼動した時の音は32dBで、テレビをつけているときの音は50dBでした。

 

 

一般家庭なら隣の部屋にいれば気にならないレベルですが、アパートやマンション住まいの方には、防音対策したほうがいいかもしれません。

 

また、ホースをつなげない状態で動かすと、ビックリするくらい大きな音が出ます。

 

▼Mr.リニアコンプレッサー L7の動作音はコチラ▼

 

プレミアム バンダイ

 

Mr.リニアコンプレッサー L7は圧力スイッチがついていない

 

Mr.リニアコンプレッサー L7は圧力スイッチがついていないため電源を入れると稼動しっぱなしになります。

 

圧力スイッチとは、コンプレッサー内が一定の圧力まで上がったら、自動的にスイッチをオフにしてくれるという装置です。

 

 

Mr.リニアコンプレッサー L7の振動

音の次に気になるのがMr.リニアコンプレッサー L7の振動です。

 

コンプレッサー本体を太めのゴムのパーツで支えられており、さらに足部分にもゴム脚がついているので、駆動時の振動を吸収してくれています。

 

 

Mr.リニアコンプレッサー L7をそのまま床に直置きにしても気にならないレベルですが、2階建て以上の住居、アパートやマンション住まいの方で下の階へ振動が気になる場合は、ゴムマッドを敷くとさらに振動がなくなりますよ。

 

 

 

Mr.リニアコンプレッサー L7はセットがかなりお得!!

Mr.リニアコンプレッサー L7はコンプレッサー本体だけの購入より、セット販売されているものを買った方がかなりお得なんです。

 

 

お得な理由はセット売りの値段にあります。

 

Mr.リニアコンプレッサーL7/プラチナ・LWAトリガーセットの通常小売価格は 81,400円(税込)になるのですが、同じものを別々で買おうとすると、割高になってしまいます。

 

Mr.リニアコンプレッサーL7/プラチナ・LWAトリガーセット

セット内容

価格

Mr.リニアコンプレッサー L7

41,800円(税込)

Mr.エアーレギュレーターMkIV

7,480円(税込)

プロコンBOY WA 0.3 プラチナ ver.2

14,630円(税込)

プロコンBOY LWA トリガータイプ ダブルアクション

17,050円(税込)

Mr. スタンド&トレイセットⅡ

1650円(税込)

ドレン&ダストキャッチャー

3,300円(税込)

Mr.エアーホース・1/8(S)スパイラル

2,530円(税込)

Mr.ワンタッチマックジョイント・1/8(S)

3,300円(税込)

合計 91,740(税込)

 

別々で買うと割高になりますが、Mr.リニアコンプレッサーL7/プラチナ・LWAトリガーセットなら12,540円もお得になるんです。

 

セット内容に含まれているエアブラシ2種類を使えば、プロコンBOY WA 0.3 プラチナ ver.2(0.3mm)で細吹き、プロコンBOY LWA トリガータイプ ダブルアクション(0.5mm)で広い面積まで対応することができ、買ってそのままエアブラシ塗装ができます。

 

さらにAmazon、楽天市場、Yahooショッピングなら5万円台(2021年3月時点)で購入することができ、4万円も安く購入することができるのでおすすめです。

 

 

 

Mr.リニアコンプレッサーL7の不便な所

Mr.リニアコンプレッサーL7のセットを使う上で1つ不便なところがあります。

 

それはエア供給に使うホースです。

 

Mr.リニアコンプレッサーL7本体からレギュレーターにつないでいるホースが50㎝と短いことなんです。

 

机などにMr.リニアコンプレッサーL7本体を置いて使うならともかく、Mr.リニアコンプレッサーL7本体を床に置いて使うとなると、レギュレーターの圧力を調整したりするときにとても不便です。

 

なので、レギュレーターを手元で操作する場合には、少し加工は必要ですが短いホースをMr.エアーホース・1/8(S)ストレートに交換するといいですよ。

 

 

まとめ

Mr.リニアコンプレッサー L7は高い圧力から低い圧力までの定格圧力と空気の吐出量が安定しています。

 

さらに、リニアコンプレッサーの特徴である音も静かで、太いゴムパーツのおかげで振動も少なく、連続運転が可能なので、

 

  • HG 1/144 ネオ・ジオングなどの大型キットモデルの塗装をする方

  • 連続して長時間プラモデルを塗装をする方

  • 夜間、アパート・マンションで塗装する方

  • カーモデルや釣り具(自作ルアー)のウレタン塗装をする方

 

に向いているのでおすすめです。

 

Mr.リニアコンプレッサー L7単体で買うよりもAmazon、楽天市場、Yahooショッピングで、セット販売されているものの方が安くお得に買うことができます。

 

私のおすすめは、「Mr.リニアコンプレッサーL7/プラチナ・LWAトリガーセット」で、細吹きから広い面積まで塗ることができ、必要な部品がそろっていて買ってすぐにエアブラシ塗装をはじめられるのでおすすめです。

コンプレッサーから出る騒音、振動を軽減する消音器を自作する方法

-道具・材料
-, , , ,